
なんかあったかなあと探したらちょいと前に描いたの出てきたんで載せた次第です。
今日は学校へ行きました。学生さんなので学校へ行きました。
着くなり毛虫を二匹発見してしまいその亀の子タワシ的、またはシュロ様の攻撃的な毛並みから目をそらすために急いで作業スペースに滑り込み辺りを見回すと、確かめるまでもなく学生さんは自分以外誰も来てはおりませんでした。
黙々と作業をしました。illustratorと友達になれるかは未だ不明です。
そうして線を曲げたり伸ばしたりグラデーションに悪態をついたりしながら夏休みの気配を嫌味なほどに発している静かな学校内にいますと、なるほど、だんだんと他の学生さんは遊んでいるのかなー、みんな友達を誘ったり、あるいは呼ばれたりしてるのかなー、ひと夏のかけがえのない思い出を作ったりしているのかなーと思うようになってきます。これは自然の摂理です。
ですが自分から手をあげて引き受けた作業なのです、怒りをぶつけるのは見当違いもいいところ。
一方でじっとPC画面とにらめっこしているとなんとなしに疲労と苛立ちが生み出されてくるのもまた事実。これも自然の摂理ですね。
するとだんだんと悲しくなってきます。
なんでや。なんで夏休みなのに友達から声はかかってこないししひと夏の宝石みたいなみずみずしい思い出はできないし世界は荒涼とし毛虫は二匹も這っていらっしゃるのだろうか。お前たちだって木の上へ戻れなかったら蟻の餌食になるばかりだろうに……
さみしさがたくさんの葉となり集まってキャベツみたいにまんまるく巻いてきます。中心部は重みに耐えかねブラックホールを生み出しつつあります。真っ黒で大変な質量を抱えたさみしさのキャベツ。段ボールにまぎれて出荷されといでよ、そしたら気持ちが楽になれるよ。
とかなんとかあてどもない思いを洗濯機の如くぶん回しながら作業をしました。終わりませんでした。
また夏休み中にニコニコと学校へ行くことになりましょう。学生さんなので行きましょう。